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ユーコン(遊動コンパス)の作り方と観測方法


▼観測装置の1例(下に実際の写真もあります)
この実験は下図のような観測装置を使用して行っています。


↓コマ(遊動体)の作り方ガイド


私の製作例(作り方は自由です、自分で工夫してみてください)
◎用意する物(全て100円ショップで揃います)
・シート状の磁石 ・スチロールボード(厚さ5mm程度) ・ピン
・洗剤 ・容器(直径10〜12cm程度の丸くてフタの付いている物)
(全部そろえて525円です)

他に使う道具は、はさみ、カッター、円を書くコンパス、方位磁石などを用意して下さい。

◎作り方
1、スチロールボードを直径2cm程度の円形に切り出す。
2、シート磁石を直径1cm程度の円形に切り出す。
3、スチロールボードの上にシート磁石を乗せ、下からピンで突き刺す。
  (磁石が液面に触れないように、スチロールと磁石の間に薄いスチロール
   などを挟んで隙間を作るとよい、ゆるかったら接着する)
4、方位シートの0を北に合わせてテープ等で固定。
5、上に容器を乗せ、洗剤を容器の半分くらいまで入れる。
6.容器中央に3で作った磁石(遊動体、通称コマ)を浮かべる。

・沈んだり転覆する場合はスチロールの大きさを大きくしてみてください。
(シート磁石が液に触れないように注意・・製品によっては濡れると
  ふやけたりバラバラになってしまう物があります)
・洗剤はなるべくドロドロした感じの物を選んで下さい。
・ピンは重り(バランス)と移動抑制用ですので木製の物は向きません。
・上部はリセット時のつまみ用に電線の皮などを接着するといいかもしれません。
材料は全て100円ショップでそろう物ですが、これと同じ物でなければいけない
というわけではありません。要は、シート磁石がゆっくりと遊動する物を作ればよいわけです。
非常に単純で簡単な物です。やってみようという方は今すぐ100円ショップへ!

◎基本的な観測方法
例えば朝に容器中央にコマを浮かべ、そのまま放置します。
夕方に、コマが容器外周に漂着したかしないか、また移動の方向をチェック、記録し、
コマを容器中央にセットし(これをリセットと呼びます)翌朝まで放置。
朝にチェックし記録、リセット。これを繰り返すだけです。
その後遊動した方向で地震が発生したか?、停止の後に近距離での発生があるかを
監視します。

この装置は、簡単な工作で安価に製作が可能です。
ただいつ発生するか分らない地震に怯えるよりも、自分から何らかの情報を得て発生に備える、
また観測をする事で防災意識を継続する事が出来るという利点もあります。
自分もやってみようという方は簡単ですのでぜひチャレンジしてみて下さい。
もし、観測を始められた方がおられましたら、こちらの多点観測マップに加えさせていただければ
有意義な情報が得られる可能性がありますので、ぜひお知らせください。

参考までに、下敷きシートです。(お好きな方をご利用下さい)
[flort-sheet.lzh] 下敷き用シート(5度目盛〜下の写真で使用)
[flort-sheet2.lzh] 下敷き用シート(1度目盛)
任意の大きさに拡大又は縮小プリントしてご利用下さい。


[nippon.jpg] 検証用日本地図(県名なし)
[nippon_k.jpg] 検証用日本地図(県名入り)
リンクを開かずに右クリック「対象をファイルに保存」でもよいし、
画像を開いてから右クリックで「名前を付けて画像を保存」でも保存できます。
(画面表示は乱れるかもしれませんが元のデータはキレイです)
あとは適当にリサイズしてご使用ください。
この地図の上に、「下敷きシートを透明のOHP用紙などに印刷した物」を重ねて見ると
見やすいと思います。

[areamap.jpg] 気象庁海域エリア名マップ(データ比較検証用)


▼参考写真(こうでなければいけないという物ではありません)

↓現在の??号機、このようにして観測しています。容器−直径11cm程度。磁石直径は10mm前後が成績良。


↓これが遊動体。磁石が液面に触れないように工夫。ツマミは電線の皮を接着。




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